自分に足りないもの

この5日間、自分は人生の中で最も自問自答した期間であったと思う。

大学受験の時は、単純に点数で区切られた。だからあきらめもついた。「ああ、しょうがない」と納得もできた。


でも今回は違う。明確に、「お前はいらない」といわれたのだ。正直、今までの人生で様々な経験をしてきて、学んできたものは自信があった。絶対大丈夫だと思った。しかしダメであったのだ。

まだ結果は出ていない。でもおそらくこの崩壊した自信を取り戻すにはどのくらい時間がかかるだろうか。私にはまだわからない。





昨日、自分から出た言葉で「自分の思いが形に残る仕事」という表現をしていた。いろいろな手法がある中で、私は総合商社というフィールドから目指そうと思った。そして社員訪問を繰り返し、自分の欠点を埋めていった。全く問題ないとまでいわれ、のぞんだ4月。滑り出しは順調で、1次面接もほぼ突破した。どこか内定でるのは当然だと思っていた。どこの会社であるか、想像しながら毎日足を運んだ。

2次面接、3次面接、どこも共通しているのが最終面接の一歩前で私は落とされた。もちろん結果待ちの所もまだ4社ある。でも私のスケジュールはもう今日以降埋まっていないのだ。最終の切符は一枚も渡されなかった。



他の業界、ランク的な問題、様々ある中で私は厳しい挑戦をしたと思う。でもそれに関しては後悔もしていないし、今から焦る必要もない。夢を叶えるには必要なことなのだ。1月下旬から、業界問わず説明会に足を運び、ここだと思ったのが総合商社だったのだ。社員訪問も30人を超えている。大学の先輩がほとんどいない業界で、説明会の度に名刺をもらい、話をきき、他の社員を紹介して頂いた。




落ちるわけない。自分は就職活動でもそれだけのことをやってきた。そういう自負があった。


落ちたと知った時、私は「何が足りないのだ」と思った。えらい自信だが、本当にそう思った。何がいけないのか、何が悪いのか、どこがだめだったのか、それを考え続けた5日間だった。昨日鏡で自分を見た時、「えらい老けたな」と思った。それにこの5日間、笑うことは全くなかった。すべて作り笑顔でもあった。自分は追い込まれているなとも思った。

その5日間の答えはあっているとは思わないが答えをだしてみた。


学歴はまず足りない。とりあえず大学院に行こう。エネルギーの研究がしたい。できれば高いレベルの大学院で。ただこれは必須ではなく、今の大学院でもいいと思う。学歴も大切だが、もっと大切なのは実績であるから実績もだしたい。

語学力は最低限身につけよう。できれば海外で研究したいけど、成績で難しい。だから長期休みは海外にいくことを考える。ただスポーツクラブはどうしようかと考えている。

最も大切なのは、分析力やアンテナ力、そして論理的思考に基づいた高いレベルのアウトプットだ。これが自分には身に付いていない。


この三つは私の答えだ。でも三つに共通している事は、有形的な力であるといったら正しい表現なのかわからないが、実用的な能力である。逆に私に備わっている能力を考えた時は負けん気などの無形的な力であるのではないかと思った。それを理解してもらうのは困難で、正しいとも思わない。


だから実用的な力を身につけるためにインターンを始めようと思う。それも厳しい所がいい。社会と接することが重要で、社会人に求められるレベルと同レベルのアウトプットができるインターンがいいと思う。



止まっている暇はないのだ。私は明日のスケジュールに予定を入れた。インターン面談をしにいき、私の足りないものを探しにいきたいと思う。