「頑張る」という言葉

辛い辛い一週間だった。

体調があまりよくないままレポートを徹夜で仕上げて、実験のあとすぐにバイト。のど飴をレッスン前にたくさんなめたりして、なんとかやってみたが、体調悪くなってダウン。

そっから熱がありながらも、毎日バイトがあって、バイトの日は必ずレッスンがあった。声を強制的に出して、頑張って、薬飲んで倒れそうになりながらも仕事は休まなかった。

そんな自分に嫌気が差してきて、口癖は「死にたい」とか「俺なんか消えてしまえばいいのに」とか「誰か俺を殺してくれ」とまで、いいながら仕事をしていた。誰もみたくない、誰とも目をあわせたくない。そんな日もあった。

自分が選んだ修羅の道。だからこそ、逃げられなかった。


そんな俺を見かねてか、土曜は仕事を早めに切りあがらせてもらった。そうして、実習の終わったハセに連絡をして、久々に会って飯を食った。

3週間ぶりの俺は「変わった」といわれた。今にも死にそうな自分。ノイローゼ気味だった。
弱い人間でいたくない、だから頑張ってきた。鉄人のように頑張っていたかった。でもハセから言われて、身にしみたのは「弱くても仕方ないだろ」って言葉。周りと比べて、ってことが多すぎた。弱い自分は悪いことではない。たしかにそうだった。

休みをもらったら? 誰もがそう自分に言ってきた。自分もそのほうがいい気がしてきた。4ヶ月で9日しかなかった休日。毎日のようにつっぱしってきた。辛くて泣きたいときや、死にたいときもあった。こんな状況を変えてくれるのは時間であるというのは明白だった。

自分は弱い人間だった。それがとても悔しかった。

今日一日、自分は考えて、明日店にいって、「しばらく休ませてください」って言おうと思った。



だけど、納得いかなかった。自分自身に。それでいいのか?って。

自分の決断に納得がいかない。これは何よりも、自分のこれからおこそうとしている行動のストッパーになった。理不尽な理由で働かされていたり、自分のこれからおこそうとしている行動を正当化する理由はたくさんある。だけど、自分自身を納得させるのが何より難しかった。


「明日も頑張ろう。明後日も、明々後日も、そしてこれからも。」


それが自分の出した最終の決断だった。理不尽なのはどこいったってそうだ。自分は今までの人生、「頑張る」という言葉を掲げて努力してきた。どんなに辛くても、どんなに周りが心配しても。それがあったからこそ、今の自分がある。だからこそ、これからも頑張るという自分の信念は崩せないなって自然に思った。今までの自分は頑張ってきたし、これからの自分も未来の自分のために頑張らなきゃって思った。

できなくてもがむしゃらに頑張るのが俺だろ

そう思ったら、自然とふっきれた。悩んでいることも、下らないことにおもえてきた。単純に「頑張る」とい言葉で自分を支えた。



精神病になったり、働きすぎて死んだりしたらそれはそれで俺の運命だ。それを恐れて、頑張ることをやめたら、それはそれで俺という人間がなくなってしまう。だからこれからも俺は頑張り続ける。



ということでこれからも頑張ります!必ずいつか有名になってみせる!